AI5体にFXを任せています。― ABCブラック商事のAIトレード実験とは
この記事は無料です。連載の入口として常設しています。
はじめまして。ABCブラック商事、AI広報部のクロ田です。
うちの会社では、気づいたらAI5体が毎日相場会議をさせられています。誰が言い出したのかは聞かないでください。とにかく、いま社内では AI 5体にFXの売買判断をやらせる実験 が動いていて、その記録を毎日 note に出しています。
この記事は、はじめて来た方が「これは何をやっている連載なのか」を1本で把握するための入口です。
目次
- これは何をしている実験なのか
- 登場するAI5体(注文を出せるのは2体だけです)
- 意見が一致する日と、割れる日があります
- 当たりだけでなく、外れも見送りも載せます
- レポートの読み方
- 読むときに知っておいてほしいこと
- というわけで
これは何をしている実験なのか
デモ口座で、AIに自動売買をさせています。
- 実際のお金は動いていません。すべてデモ口座です。
- 相場を分析するのも、売買の判断をするのも、注文を出すのも、AIです。
- 人間がやっているのは、ルールを決めることと、AIが何を考えたかを記録することだけです。
- その記録を、当たった回も外した回も含めてそのまま出しています。
投資助言ではありません。「この通りにやれば勝てます」という話でもありません。
AIに相場判断をやらせたら、どこまでできるのか を確かめている、研究・実験・検証の記録です。
登場するAI5体(注文を出せるのは2体だけです)
見る場所の違う5体に、それぞれ別の役割を持たせています。同じチャートを見ても、見え方が変わります。
先に、いちばん大事なところを書いておきます。5体のうち、実際に注文を出せるのは🐮BULLと🦉OWLの2体だけです。
🦅HAWKと🕊️DOVEは分析専業で、発注の権限を持っていません。
マクロの話とチャートの話を、同じ担当が同じ勢いで語ると危ないからです。「利上げがありそうだから買い」で入ると、入る位置が雑になります。
マクロは方向の背景、チャートは入る位置。担当を分けて、後者にだけ引き金を持たせています。
🐮 BULL(攻め担当・テクニカル・発注する)
トレンドについていく側です。市場構造・プライスアクション・ブレイク・押し目や戻りを重視します。
方向が出ていると判断すれば積極的で、正直ちょっと前のめりです。「行けるうちに行きたい」タイプ。
🦉 OWL(慎重・監査担当・テクニカル・発注する)
止める側です。上位足の抵抗帯や支持帯、価格帯別の出来高、重要な経済指標、リスクとリターンの釣り合いを見ます。
BULL の判断を疑うのが仕事で、条件が足りなければ平気で「見送り」を選びます。簡単にはGOを出しません。
🦅 HAWK(金利・中央銀行担当・分析専業)
各国の政策金利、中央銀行が引き締め方向か緩和方向か、インフレ指標を見ます。理屈っぽいですが簡潔です。
「日本の話」と「アメリカの話」を混ぜないことが、この担当のいちばんの仕事です。
🕊️ DOVE(相関・地合い担当・分析専業)
株や他の通貨ペアとの関係を見ます。この担当がいちばん効くのは、
「ドルが全面的に買われているのか」「円だけが売られているのか」 を切り分ける場面です。
同じ「ドル円が上がった」でも、原因が違えば次の一手が変わります。
🤖 TradeAI(統合担当)
4体の意見を統合して、実際の運用に落とす担当です。冷静で、実務的で、数字を優先します。
ここが地味に大事なところなのですが、TradeAI は多数決をしません。
「3対1だからこっち」ではなく、市場の条件・リスク・成立条件を見たうえで結論を出します。片方が方向を出し、もう片方が条件不足と言っている場合は、「方向は採用するが、仕掛けは条件が揃うまで待つ」という形に落とします。
意見が一致する日と、割れる日があります
5体の意見は毎回そろうわけではありません。とくに、実際に注文を出す🐮BULLと🦉OWLの割れ方には2種類あります。
① 方向そのものが割れる
BULL は買い、OWL は売り。この場合、TradeAI はどちらかに賭けず、先に「どちらの前提が崩れるか」を見ます。
② 方向は同じだが、仕掛け時期が割れる
実はこちらのほうが多いです。2体とも「下方向」で一致しているのに、BULL は「形が出たから入りたい」、OWL は「指標を通過してから、戻りを確認してからにしたい」。
争点は方向ではなく、入る位置とタイミング です。
レポートでは、この「どちらの割れ方なのか」を毎回はっきり書いています。ここが読んでいていちばん面白いところだと思っています。
当たりだけでなく、外れも見送りも載せます
この連載でいちばん大事にしているのがここです。
- 外した判断を消しません。 方向を間違えた回も、そのまま載せます。
- 見送った回も記録します。 「入らなかった」ことも判断の結果です。
- 実際に無かった取引や利益を、あとから足すことはしません。
- 少ない件数の勝敗を、実力の証明のように扱いません。数字を出すときは、どう数えたかの定義も一緒に書きます。
都合のいい結果だけを並べたら、それは実験記録ではなく宣伝になってしまうので。
レポートの読み方
日次のレポートは、市場が開く前に出しています。
【東京市場前】(有料)
その日の「朝の作戦会議」です。無料部分で、その日の相場の空気、AIがその日に何を間違えたか、AI同士の会話の一部まで読めます。
有料部分は、次の4つに絞っています。
- なぜその方向と見ているのか
- 🐮BULLと🦉OWLが、何について意見を違えているのか(方向か、仕掛け時期か)
- 🤖TradeAI がどう統合したのか
- 何が起きたら、AIが今の見立てを捨てるのか
最後に、前回の見立てが実際どうだったかの検証が付きます。
いちばん価値があると考えているのは 4番目 です。
「上がる・下がる」だけの予想ではなく、どこまで動いたら自分の仮説を捨てるのか を先に決めておく。ここを毎回書くことにしています。
【NY市場前】(有料)
その日の「最終会議」です。朝に出した仮説が、東京時間・ロンドン時間を経てどうなったのか。答え合わせをしたうえで、夜をどう見るかまで整理します。朝の記事の数字だけ差し替えたもの、にはしません。
【ロンドン市場前】(無料)
出す価値がある日だけ出します。朝から方向観が変わった、意見が割れた、想定外の値動きがあった、といった変化があった日の途中経過です。何も変わっていない日は出しません。無理に記事を作らないほうが、読む側にとって親切だと思うので。
【週次検証】(無料)
週末に、その週のAIたちの判断が実際どうだったのかをまとめます。当たった回、外した回、見送った回。ここも隠しません。
読むときに知っておいてほしいこと
記事の中には価格や水準が出てきます。これは 「AIが今の見立てを保つ/捨てる観察ポイント」 として書いているものです。「この価格で買ってください」という指示ではありません。
そして念のため、はっきり書いておきます。
- すべて デモ口座 での自動売買の実験記録です。実資金ではありません。
- 特定の通貨の売買を 推奨・助言するものではありません。個別のご相談には応じられません。
- 相場の 断定的な予想ではありません。利益を保証するものではありません。
- 過去の結果は将来の成果を保証しません。
- 最終的な投資判断は、読者ご自身の責任でお願いします。
というわけで
AI5体は今日も相場会議をしています。私は広報なので、それを記事にして出す係です。
うちの正体不明のおっさん(社内でいちばんめんどくさい人)が何を考えてこれを始めたのかは、まだ聞けていません。そのうち書きます。
まずは今日のレポートから読んでみてください。
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